小さな物語

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わたしが物語を書く時、わたしはわたしに語りかけてもいるし、わたしの物語に言葉を寄せてくれるあの人に語りかけてもいる。
わたしが物語を書く時、わたしは思い出を呼び起こしているし、未来を探ってもいる。夜風が肌に触れた感覚を思い出して、日差しが突き刺す強さを言葉に変える。
わたしは、ここに住んでいる。わたしの想像する言葉の中でわたしは暮らしている。誰かがわたしに声をかけてかけてくれる時、ハッとわたしが目を覚ます。
一人きりの夢から醒めて、もう一つ新しい夢を見る。
その他
公開:19/08/04 22:23
更新:19/08/04 22:28

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