夜に咲く
4
7
僕は踊っていたかもしれない。少なくとも心は舞い上がっていた。彼女の部屋を出て、コンビニに急いでドリンクを買いに走った。夏の湿った夜、僕は頬の火照りを隠す必要もなかった。
こんな夜は初めてだった。優しくて甘くて、それなのに思い出すと狂おしい。一瞬でも離れたくなくて、今すぐあの部屋に駆け戻って、もう一度あの人に触れたい。あの人とは今夜限りだ。それも分かっている。
月下美人の花に恋をした。ひと夜の出会い。
こんな夜は初めてだった。優しくて甘くて、それなのに思い出すと狂おしい。一瞬でも離れたくなくて、今すぐあの部屋に駆け戻って、もう一度あの人に触れたい。あの人とは今夜限りだ。それも分かっている。
月下美人の花に恋をした。ひと夜の出会い。
恋愛
公開:19/08/04 21:53
ログインするとコメントを投稿できます