目が離せない!
2
5
とんでもない危険物がやってくる!
それは、小さな男の子の姿をしていた。
その手に大切そうにささげられ、運ばれているものこそ…
特売の玉子、ワンパック88円!
おお落とさないで!
レジから、固唾を飲んで見守る。
慎重に、慎重に、一歩一歩。
けれど、あぁ玉子しか見えてない。
よたよた、危なかしいよう。
いっそ、レジから出て、迎えに行くべきだろうか。
でも、しかし…
その面差しは真剣そのもの。
まぁ思いに反して、ぷるぷるする姿は、いたく愛らしいのだけれど。
頑張って、あと少し、ほらもうちょい…
良し、レジについた!
うーんと懸命に両手をあげ、玉子をかかげる。
それをレジから身を乗り出し、受け取った。
ついに、やり遂げたね!
「偉かったね、よく頑張りました。」
ああ、笑顔がまばゆい。
とてもうれしそう、声まで、弾んで。
「あのね、ぼく、おひとりさまなの!」
それは、小さな男の子の姿をしていた。
その手に大切そうにささげられ、運ばれているものこそ…
特売の玉子、ワンパック88円!
おお落とさないで!
レジから、固唾を飲んで見守る。
慎重に、慎重に、一歩一歩。
けれど、あぁ玉子しか見えてない。
よたよた、危なかしいよう。
いっそ、レジから出て、迎えに行くべきだろうか。
でも、しかし…
その面差しは真剣そのもの。
まぁ思いに反して、ぷるぷるする姿は、いたく愛らしいのだけれど。
頑張って、あと少し、ほらもうちょい…
良し、レジについた!
うーんと懸命に両手をあげ、玉子をかかげる。
それをレジから身を乗り出し、受け取った。
ついに、やり遂げたね!
「偉かったね、よく頑張りました。」
ああ、笑顔がまばゆい。
とてもうれしそう、声まで、弾んで。
「あのね、ぼく、おひとりさまなの!」
その他
公開:19/08/03 18:02
更新:19/08/04 16:07
更新:19/08/04 16:07
ログインするとコメントを投稿できます