ブラウン氏の冥界奇行_(7)

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薬瓶は輝きながらあたりを飛び回る。
薬瓶は透明な液体をまき散らし、それに触れた住民たちはやけただれ絶叫をあげながら
逃げ惑う。
薬瓶は最後にブラウンの口に液体を流し込むと、もとの瓶に戻った。
カランという音を最後にブラウンは意識を失った。

数時間後、目を覚ましたブラウンだが気分は晴れなかった。
「まさか、俺が市民を虐殺していた。とはな」
これでは俺はスミス以下ではないか。せめて何らかの形で償いはしよう。
だが、まずはここを抜け出さなくては。

よろよろと戦車に向かい、村を抜け出す。
砂漠の中、クーラーを限界までかけても汗が滝のように流れ出す。

「……ん?」
ふと気がづくと、あたりが鉄臭い。
「なんだこれは!」
気が付くと戦車に血だまりができ、徐々に大きくなっていく。
その血が自分の手から流れている事に気が付いた時。
血の池からぬっと無数の手が伸びブラウンを引きずり込んだ。
ホラー
公開:19/08/03 17:58

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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