眠れる？森の美女

昔々、ある森に、それは、それは綺麗で美しいお姫様が住んでいました。
お姫様の住む豪邸は湖の近くに立っており、夏場になるとその湖で水浴びをしてバカンスを楽しんでいたそうです。
そんなお姫様にも悩みがありました。
それは森の奥から「眠れる？」「眠れる？」と言う声が一日中、聞こえてくるのです。

眠れるわけないでしょ。毎日、毎日、毎日、耳元で「眠れる？」「眠れる？」なんて言われて。こっちは気が狂いそうなんだよ。皆の手前、平静を保っているけどイライラが止まらないの。なんでみんなにはこの声が聞こえないのよ

そこでお姫様は父親に相談し、睡眠薬を処方してもらうことにしました。
その夜、イライラしたお姫様は処方された睡眠薬をガブガブ飲み、眠りました
その結果、お姫様はそのまま永遠の眠りについたのです。

それから数ヶ月後
近隣の村では姫の噂を聞き「ねえ、眠れた？」と教会でカウンセリングする様になったとか