敵は本能寺にあり!

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「歴史はたった一通の手紙で全く違うものに塗り変わってしまうことがある」
戦国史研究の権威である教授はそう言って、記者会見で古い手紙を取り出した。
「これは世紀の大発見だ。明智光秀の手紙が発見された」

(要約)
一刻も早く主人のもとへ向かわねば。これは賭けだ、独断で現場に行ってもし間に合わなければ私が不義の濡れ衣を着せられるかもしれぬ。だか構わぬ、敵は本能寺にあり。みつ。


「光秀が本能寺に向かったのは信長公を殺すためではなく、守るためだったのだ!」
教授はそう断言した。
「全力で手紙の本人確認を行っている。近日中に真相を発表できるだろう」


遡ること安土桃山時代。とある街で女達の井戸端会議が行われていた。
「みつの旦那、芸者とねんごろになって京都へお忍びでお寺参りの旅行に出かけたらしいわよ」
「知ってるわ!みつは怒って浮気現場に乗り込むみたいよ。だって手紙にそう書いてあったもん」
ミステリー・推理
公開:19/08/01 17:19

よしお

400文字に収めるのに四苦八苦していますが、いろいろなジャンルにチャレンジしたいです。

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