吸い込まれる
0
5
私は目の前の宝石に目を奪われた。
それは血を吸って大きくなったかの様な真紅のルビー
彼女が誕生日プレゼントにそれを欲しいと言うのだ。
店主は言う。
「ルビーにはね、不滅の炎が宿っているんだよ。だから、自分に自信が無い時にはそれを身に着けるといいよ。そうすれば、くすぶっていた感情が急にやる気の炎でメラメラと燃えますから」
それを聞いた私は即座に宝石を購入した。
「わぁ~、嬉しい、ありがとう」
彼女は私に満面の笑顔を見せてくれた。
「約束は守ったよ。だから君も私との約束を守ってくれ」
「何の事?そんな約束をしたかしら」
「えっ、君は私に言ったじゃないか。この宝石を買ってくれたらあなたと結婚してあげるって」
「ああ、そんなの冗談に決まっているじゃない。本気にしたの」
「畜生、騙したな」
「騙される方が悪いのよ」
「はぁ~良かった。偽物の方を渡しておいて。君の言う通り、騙される方が悪いんだよ」
それは血を吸って大きくなったかの様な真紅のルビー
彼女が誕生日プレゼントにそれを欲しいと言うのだ。
店主は言う。
「ルビーにはね、不滅の炎が宿っているんだよ。だから、自分に自信が無い時にはそれを身に着けるといいよ。そうすれば、くすぶっていた感情が急にやる気の炎でメラメラと燃えますから」
それを聞いた私は即座に宝石を購入した。
「わぁ~、嬉しい、ありがとう」
彼女は私に満面の笑顔を見せてくれた。
「約束は守ったよ。だから君も私との約束を守ってくれ」
「何の事?そんな約束をしたかしら」
「えっ、君は私に言ったじゃないか。この宝石を買ってくれたらあなたと結婚してあげるって」
「ああ、そんなの冗談に決まっているじゃない。本気にしたの」
「畜生、騙したな」
「騙される方が悪いのよ」
「はぁ~良かった。偽物の方を渡しておいて。君の言う通り、騙される方が悪いんだよ」
公開:19/07/30 05:21
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます