ある昼下がりの出来事

1
6

ある昼下がり、原稿は気分転換に散歩をしていました。
「ああ、いいアイデアが浮かばない。なんであの小説がボツなんだよ、傑作だと思うんだけどな。あの編集長のわからずや」
原稿は編集長に「あの計画は白紙になった。すまない。いずれ、埋め合わせをするから」と言われ腹が立っていた。
「なんで落選なんだよ。俺にもう一度くれよ。ワンチャンス」
原稿は空に向かって叫びました。

すると、上空から手が伸びてきて原稿を捕まえた。
それを見た警官は手に言います
「君を原稿誘拐罪の現行犯として逮捕する」
手は即座にこう言います。
「待て、おまわり」
警官は習性でしゃがんだ後、一回転しました
原稿はキョトンとした顔になりました
「えっ、どういう事?」
手は原稿になんだ分からないのか、しょうがない奴だな的なノリで言います
「だから、ワンちゃんッス!!」
それを聞いた原稿はまた叫びます
「なんか俺が思っていたのと違う」
公開:19/07/31 13:15
更新:19/08/01 11:51

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容