パクパク
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電車の長椅子で、うとうとまどろんでいた。イヤホンから流れてくるゆったりした曲も、眠気を誘っていた。
と。急に半開きの視界に何かが現れた。
はっと見ると、向かいに茶色いコートの人物が座っていた。目線を天井に向け、口を色々な形にパクパク動かしていた。
この人いつからいたっけ。何してんだ?独り言?あんな方見て?気持ち悪いな…
そう感じたのに、なぜかその口の動きから目が離せなかった。
ふと、気付いた。
あれ、あの口の動き…
ギョっとしたのと、ドアが開いて駅名を告げるアナウンスが流れたのはほぼ同時だった。いつの間にか次の駅に到着していた。
まだ降りる駅ではなかったが、飛び出すようにホームに降りた。
次に来た電車に乗り、無事に目的地にたどり着いた。
もしかしたら気のせいだったかもしれない。でも、あの時はすごく恐怖だった。
あの人は、私が聴いていた曲の歌詞にぴったり合わせて口を動かしていた。
と。急に半開きの視界に何かが現れた。
はっと見ると、向かいに茶色いコートの人物が座っていた。目線を天井に向け、口を色々な形にパクパク動かしていた。
この人いつからいたっけ。何してんだ?独り言?あんな方見て?気持ち悪いな…
そう感じたのに、なぜかその口の動きから目が離せなかった。
ふと、気付いた。
あれ、あの口の動き…
ギョっとしたのと、ドアが開いて駅名を告げるアナウンスが流れたのはほぼ同時だった。いつの間にか次の駅に到着していた。
まだ降りる駅ではなかったが、飛び出すようにホームに降りた。
次に来た電車に乗り、無事に目的地にたどり着いた。
もしかしたら気のせいだったかもしれない。でも、あの時はすごく恐怖だった。
あの人は、私が聴いていた曲の歌詞にぴったり合わせて口を動かしていた。
ホラー
公開:19/07/31 02:05
ホラー
イヤホン
曲
電車
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