マズロー

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超高層ビルの間を、巨大な黒い球体は、無数の足でペタペタと駆け抜けた。
そして、車道に向かってジャンプをし、降り立ち、地響きを鳴らした。

球体は、勢いよく、目の前の車を手でなぎ払い、その後、運悪く、敵に出くわしてしまった通行客をつまみ上げ、ごくりと喉を鳴らし丸呑みした。

球体は、ぎょろりと目を一回転させ、目の前に照準を合わせた。

これは、人類が総じて起こした欲求の塊である。
我々の欲求は膨れ上がると、夢は愚か、瞬く間に、黒く心を染めるのであった。
消防隊、自衛隊、警察隊など、手立てを講じたが、街は、たちまちと炎に包まれた。
その他
公開:19/07/30 21:43

神代博志( グスク )









 

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