アメリカン・ジョーク

「おい、ボブ聞いてくれよ！昨夜とても怖い体験をしたんだ」
『おいおい、スティーブ。僕は君より怖いものなんてこの世にないと思っている。そんな君が怖いと言うんだ。話を聞こうじゃないか』
「昨夜、午前２時。大家さんが突然、僕の部屋のドアを何度も叩き始めたんだ」
『そいつは君が家賃を滞納しているからじゃないのかい？』
「違うよ。僕はこう見えてしっかり家賃は払っている。両親が振り込んでくれているからね！でさ、僕は気付いたんだ。大家さんの様子がいつもと違うことに…」
『それで？』
「大家さん、何と足がなかったんだ！あれは大家さんの幽霊だったんだよ！」
『スティーブ…一つ聞いていいかい？』
「何だ？」
『普通、ドアの覗き穴から見えるものと言えば、相手の顔ぐらいだ。足なんて見えないはずだぞ？』
「ああ、それなら簡単さ。僕は幽霊だからね。壁抜けなんて朝飯前さ！」
『おいおい、スティーブ。早く成仏してくれよ』