植毛技師

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私は世界一の植毛技師。どんなところにだって毛を生やすことが出来る。
私の技は世界が認める超一流。だからこそ、私は自らの技術を安売りしない。客は私が選ぶことにしている。
客が私の植毛を受けるに値するか。これは重要な要素だ。
まずはバーで軽く飲もうじゃないか。腹を割って話そう。
そうして仲良くなれば、私の行きつけの居酒屋に連れて行ってやる。ここはいい酒が取り揃えられていてね。胸襟を開くにはうってつけだ。
そうして、私は私が認めた者に植毛を施す。
何でこんな回りくどいことをしているかって?
私はね、心臓にも植毛できるからだよ。
多くの政治家が私のもとを訪れる。心臓に毛が生えたような度胸を持つ者でないと、総理は務まらんからな。
あと、私を脅すに銃や刃物なんて無意味だ。何故って?私の心臓は植毛技術によって剛毛だからだ。
だからこそ、私は自らを世界一の植毛技師と謳うことが出来る。理解したかな?
公開:19/07/28 18:53

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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