魔法使いの子供

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魔法使いの子どもが、「シャベルケン!」と魔法の杖を使った。目の前の飼い犬がパッと光り7色の光が包み込む。すると、飼い犬が喋れるようになった。待望の第一声は「あ〜たいくつたいくつ」。散歩しててもご飯食べてても頭撫でてても。何してても「たいくつ」しか言わない。子供もイライラしてきたのが分かる。
魔法使いの子どもは考えた。「ズノウケン!」と魔法の杖を使った。飼い犬がパッと光り14色の光が包み込む。人間並みの知性を与えた。やりたい事を、考えさせれば「たいくつ」なんて言葉は喋らないだろうという子供の可愛げな発想だ。
しかし、「ドックフードは軽く30秒温めて。その上からあご出汁かけ、少し柚子胡椒を添えて」
食べ物のリクエストが細かくて、犬に振り回されることになった。
ファンタジー
公開:19/07/29 21:39

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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