予告状

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「あなたの最も大切なモノを頂戴する!○月×日△時 乞うご期待!」
ある誇り高い美術館館長に届いたメッセージ。
「大切なモノ!あれに違いない!」それは世界にひとつの幻の絵画。
館長は予告日に備え、美術館に最新鋭のセキュリティを導入した。
「いや待て、日にちと時間を予告する程の奴だ。相当の手練れに違いない。」
館長は、世界中のテレビ局に予告日の生中継を提案する。

そして当日。刻一刻と迫る時間。世界中が緊張感に包まれた。

しかし、待てど暮らせど、動きは全くない。気づけば日が昇っていた。
「話が違う!」テレビ局からは文句を言われ、ネットでは炎上。大捕物の反響の売り上げを見越して導入したセキュリティの代金も払えず仕舞い。結局館長は、責任を取って退職。後釜には館長と因縁の仲だった男が据えられた。
引退して穏やかに暮らす元館長の頭には疑問が浮かび続けた。
「しかし、あの予告状は何だったんだ?」
ミステリー・推理
公開:19/07/27 20:18

ソー7

思いついた突拍子もない事を、形に出来たら面白いだろうな。と思って登録しました。
なので、頻繁じゃないかもしれないし、方向性もバラバラな話ばかりだと思いますが、よろしくどうぞ。

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