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 世界が逆さまになってから、一年が経過しようとしている。
 そしてここ三週間程、人というものに出会っていない。
 眼下に広がる夕焼け空や蒼天、雨雲、月虹、嵐というのは中々に壮観だった。しかし、そんなものは半年も経った頃には飽きてしまった。
 もうこの街には、誰も居ないのだろうか。
 他の彼らの様に、空の底へと落ちていけば死ぬ事が出来るだろうか。
 それとも、成層圏と宇宙の狭間で永遠を彷徨う事になるのだろうか。
ファンタジー
公開:19/07/25 20:57
罪と罰 永久 永遠 幻想 不可思議

宇津木健太郎( 我楽多街 )

優しい世界の話。
遥かなる宇宙の話。
夏の陽だまりの中の話。
世界を覆い尽くす青空の話。
あなたの隣に居る私の話。

そんな、日常から宇宙の果てまで存在する、不思議で空想的な話を紡いでいきます。

時々ホラーも書くかも知れないけれど。

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