0
6

和也は、全財産をかけた馬券を強く握りしめ、観客席からレースの模様を伺っていた。

馬の蹄の音が段々とゴールに近づいていく。
全身から汗がしたたり落ちる。

そして、レースは中盤にさしかかり、和也の賭けた馬が徐々に先頭チームに加わっていく。
この調子でいけば、和也の予想は的中である。

「いけ、もう少しだ・・・」
和也は、観客席から応援した。

そして、レースが終了し、観客席の人達は跳びはねたり、くしゃくしゃと馬券を握りつぶしたり、怒号をあびせたりと様々な行動を取った。

和也は、自分の賭けた馬券の番号を何度も確認したが、当たっていなかった。

彼の人生はご覧の通り、底をつきた。
他人の人生は様々である。しかし、人のために役に立たないこと、その場しのぎの娯楽は避けたほうが身のためである。
愛の欠如と同じように・・・
その他
公開:19/07/25 19:42

神代博志( グスク )









 

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容