ブラウン氏の冥界奇行_(2)

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「ここは、どこだ?」
気が付くと、ブラウンは砂漠の真ん中に倒れていた。
飛行機に乗ってうたた寝したのは覚えているがそれから何があったのか
検討もつかない。
ともかくこの殺人的な日差しから一刻もはやく逃れなければ待つのは渇き死だろう。
行けども行けども目に入るのは砂ばかりで人影ひとつ見当たらない。
絶望しかけた時、何かの行列を見つけた。
「あれは、元友軍だ!」
獅子と蛇のエンブレム旗を掲げているのはかって彼が所属していた傭兵隊だった。
ブラウンはありったけの力を振り絞りながら彼らの元へ向かう。

パンッ! ブラウンの頬に赤い筋ができた。
「こいつら、ゾンビか!」
「ブラウン! コノウラギリモノ!」
「ヤツザキニシテクレル!」
首があり得ない角度で曲がっていたり、目が飛び出ているかっての戦友は
銃をブラウンに乱射しながら物凄い形相で襲ってくる!

ブラウンとゾンビの決死の鬼ごっこが始まった。
ホラー
公開:19/07/27 02:07

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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