吸い込まれる
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ある日、カタツムリはふと気付きました。
「僕の背負っている殻には不幸が詰まっている。だって僕が産まれた頃は小さかったのに僕が成長する毎にこの殻はだんだん大きくなっている。きっとこの殻は周囲の不幸を吸って大きくなっているに違いない。僕はこの殻のせいで遠くへも行けないし、歩くのも遅い。この殻さえなければ僕はもっと自由になれるのになぁ」
カタツムリがそんな愚痴を漏らしていると通りすがりのカエルがカタツムリに言いました。
「それなら僕が君の足になってあげよう。どこか行って見たい場所はあるかい?」
「それならあそこへ行って見たい」
「あれって虹の橋の事かい?」
「ああ、そうだよ。僕は小さい頃から虹の橋を渡るのが夢だったんだ。あんなに綺麗なんだもの、橋を渡れたら今までの不幸を全て忘れられると思うんだ」
「わかった。連れて行ってあげよう。でも、何年先になるか分からないよ。だって虹は逃げ足が速いからね」
「僕の背負っている殻には不幸が詰まっている。だって僕が産まれた頃は小さかったのに僕が成長する毎にこの殻はだんだん大きくなっている。きっとこの殻は周囲の不幸を吸って大きくなっているに違いない。僕はこの殻のせいで遠くへも行けないし、歩くのも遅い。この殻さえなければ僕はもっと自由になれるのになぁ」
カタツムリがそんな愚痴を漏らしていると通りすがりのカエルがカタツムリに言いました。
「それなら僕が君の足になってあげよう。どこか行って見たい場所はあるかい?」
「それならあそこへ行って見たい」
「あれって虹の橋の事かい?」
「ああ、そうだよ。僕は小さい頃から虹の橋を渡るのが夢だったんだ。あんなに綺麗なんだもの、橋を渡れたら今までの不幸を全て忘れられると思うんだ」
「わかった。連れて行ってあげよう。でも、何年先になるか分からないよ。だって虹は逃げ足が速いからね」
公開:19/07/24 14:46
更新:19/07/24 14:48
更新:19/07/24 14:48
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