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一見ボロボロのダメージジーンズがとある古着屋の店頭のマネキンに着せてあった。使い古されて味がある。私好みのジーンズ。試着しようと考えたら、先客が手に取り試着室に入ってしまった。ああ、どうか購入されませんように……
どうしても気になって店員にあのジーンズのことを聞いてみると、別の支店から回ってきた品で、年代物なのは間違いないとのこと。
ふーんと頷きながらなんとなしにジーンズが着せてあったマネキンに目をやった。
脚の部分が傷だらけで今にもちぎれそうになっていた。
まさか。
試着室から悲鳴が響きわたった。
ダメージジーンズは真っ赤に染まるとぬてりとした艶をまとった。
店員は気絶した客から丁寧にジーンズを脱がすと私に勧めてきた。
私はこのジーンズが欲しくて欲しくてたまらなかった。
体が勝手に試着室に向かう。
どうしても気になって店員にあのジーンズのことを聞いてみると、別の支店から回ってきた品で、年代物なのは間違いないとのこと。
ふーんと頷きながらなんとなしにジーンズが着せてあったマネキンに目をやった。
脚の部分が傷だらけで今にもちぎれそうになっていた。
まさか。
試着室から悲鳴が響きわたった。
ダメージジーンズは真っ赤に染まるとぬてりとした艶をまとった。
店員は気絶した客から丁寧にジーンズを脱がすと私に勧めてきた。
私はこのジーンズが欲しくて欲しくてたまらなかった。
体が勝手に試着室に向かう。
ホラー
公開:19/07/24 21:06
夜野 るこ と申します。
(よるの)
皆さんの心に残るようなお話を書くことが目標です。よろしくお願いします。
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