進級医

「先生！どうかうちの子を進級させてやって下さい！」
「お母さん…それは保証しかねます。私、これまで９９％の確率で多くの子供達を進級させてきました。しかし、中には１％で進級できない子もいるのです」
「それがうちの子だって言うんですか！」
「そうですね…その可能性が高いです。私、医術の観点からこれまで多くの子供達を進級させてきました。この細い針…何かお分かりですか？」
「鍼灸で使う針ですよね？それが何か？」
「私、これを使い今まで多くの子供達のやる気スイッチを押してきました」
「そんな！やる気スイッチって実在するんですか！？」
「はい。やる気スイッチの入った子供達は勉強やる気満々となり、進級程度なら簡単なものです。ただし例外もあります」

『良い国繕う鎌倉幕府…４１９２年？』

「はっきり申し上げましょう。あなたのお子さん、やる気以前にまず地頭が出来ていないのです。まずは夏期講習にトライです」