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ある夏の午後。
苺のショートケーキの顔をしたピエロを先頭に、象に似た変な生き物、それに跨がり鞭をふる髑髏、銀の甲冑を被った騎士、太陽のように輝く男、肩には小さな猿、等々、大勢の異形の者たちが歌い踊りながら大通りを練り歩いていた。
「サーカス⋯⋯かなぁ?」
ぼくは、その一座のあとを追った。
町外れには、すでに大きなテントが張られていた。
「さぁ、イラハイ、イラハイ」
陽気なピエロに誘われるままに中へ入ると、そこでは今まで見たこともない素敵な寸劇が行われていた。
幻想、怪奇、恋、死、笑い、ごった煮のように入り混じる物語の数々に、ぼくは圧倒され、魅了された。
「すごい、すごい!」
会場にいた子どもたちは、みな拍手喝采した。
そして、最後に苺のピエロが出てくると、ぼくらに向かって呪文を唱えた。
ベーリィ
ベリベリィ
苺の子ォ⋯⋯♪
謎の一座は、ぼくらを引き連れて次の町へと向かった──。
苺のショートケーキの顔をしたピエロを先頭に、象に似た変な生き物、それに跨がり鞭をふる髑髏、銀の甲冑を被った騎士、太陽のように輝く男、肩には小さな猿、等々、大勢の異形の者たちが歌い踊りながら大通りを練り歩いていた。
「サーカス⋯⋯かなぁ?」
ぼくは、その一座のあとを追った。
町外れには、すでに大きなテントが張られていた。
「さぁ、イラハイ、イラハイ」
陽気なピエロに誘われるままに中へ入ると、そこでは今まで見たこともない素敵な寸劇が行われていた。
幻想、怪奇、恋、死、笑い、ごった煮のように入り混じる物語の数々に、ぼくは圧倒され、魅了された。
「すごい、すごい!」
会場にいた子どもたちは、みな拍手喝采した。
そして、最後に苺のピエロが出てくると、ぼくらに向かって呪文を唱えた。
ベーリィ
ベリベリィ
苺の子ォ⋯⋯♪
謎の一座は、ぼくらを引き連れて次の町へと向かった──。
ファンタジー
公開:19/07/22 19:02
更新:19/07/22 22:03
更新:19/07/22 22:03
ベリショ祭り
(੭∴ω∴)੭ 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。 小説・漫画・写真・画集などを制作し、Amazonで電子書籍として販売しています。ショートショートマガジン『ベリショーズ』の編集とデザイン担当。
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