悪魔と契約

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今回俺を呼び出したのは今にも死にそうな顔をした子供だった。
ここは病院か…なら願いも想像できる。だが一応聞いてやるか…
「修学旅行の間だけ、僕の体調を良くして下さい」
ほら見ろ。病気を治して欲し…何?修学旅行?病気を治して欲しいんじゃないのか?
子供は首を横に振った。
「この病気は僕の一部です。たとえ明日死ぬとしても切り離そうなんて思いません。ただ、出来れば死ぬ前に修学旅行に行ってみたいんです」
ほほぅ…子供のクセに達観してやがる。いいだろう。その病気、俺が預かっておいてやる。
修学旅行をせいぜい楽しんでくるんだな。

1週間後
修学旅行は楽しめたようだな。では、代償として俺はこの病気を貰っていく。
何驚いているんだ?いいか。こいつはお前の一部だと言ったな。そんな大事なものを奪っていくんだ。残念だったな死ねなくて。
いいか?お前はこの先、いつ死ぬか分からない恐怖を感じながら長生きするんだ!
公開:19/07/23 21:23

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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