鑑定
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「これが、50年前に殺害された遺体ね」
門脇刑事は、捜査で掘り終えた大きな穴の溝の上で、横たわる白骨遺体を神妙な面持ちでながめて言った。
「これから身元の鑑定ね。それに、こんな片田舎の奥山で発見された遺体となると、村人がいないんじゃ、近辺調査をしても、犯人を見つけるのは困難だろ」
「そうですね」
「仕方ない。それじゃあ、俺はこっちを捜査するから、あとは頼んだ」
そう部下に言い残すと、門脇はずんずんと遺体の発見現場から遠ざかっていった。
門脇はふと大樹の側で封があいた手紙を発見した。
「なんだ?」
手紙にはこう書かれていた。
「遺族の方の顔を思い浮かべるだけで、とても嬉しくて仕方ありません。私は絶対に捕まりませんよ。この世に悪が存在する限り」
門脇刑事は、捜査で掘り終えた大きな穴の溝の上で、横たわる白骨遺体を神妙な面持ちでながめて言った。
「これから身元の鑑定ね。それに、こんな片田舎の奥山で発見された遺体となると、村人がいないんじゃ、近辺調査をしても、犯人を見つけるのは困難だろ」
「そうですね」
「仕方ない。それじゃあ、俺はこっちを捜査するから、あとは頼んだ」
そう部下に言い残すと、門脇はずんずんと遺体の発見現場から遠ざかっていった。
門脇はふと大樹の側で封があいた手紙を発見した。
「なんだ?」
手紙にはこう書かれていた。
「遺族の方の顔を思い浮かべるだけで、とても嬉しくて仕方ありません。私は絶対に捕まりませんよ。この世に悪が存在する限り」
その他
公開:19/07/18 23:38
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