真デレラ・ストーリー
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私は今日も義母に頼まれた仕事をこなしていく。
遠慮なんてしなくていいの。身寄りのない私を迎えてくれた家族には感謝している。
「一緒にお城の舞踏会に行かない?」
義姉の誘いを私は断った。まだ仕事が残っているからと嘘を吐いた。
皆が出た後、私は自室の片隅に空いた鼠穴へと体を滑り込ませる。
狭い鼠穴を抜けるとそこは鼠の楽園・夢の国だった。
ここにはドレスコードは存在しない。作法なんて必要ない。堅苦しくなくていい。
キャストと名乗る鼠が私を出迎えた。
『王子様がお城でお待ちですよ』
彼はお城で私を待っていた。近所の靴屋で見習いをしている私の想い人。
彼は私にガラスの靴を差し出した。それを履き、私は踊った。滅茶苦茶な踊りに彼は笑い出す。
夢が解ける12時まで私達は楽しんだ。未来を語り合った。
翌日、義姉が「王子と結婚するの」と嬉しそうに言ってきた。
私もまた、靴屋の彼と小さな幸せを掴んだと報告した。
遠慮なんてしなくていいの。身寄りのない私を迎えてくれた家族には感謝している。
「一緒にお城の舞踏会に行かない?」
義姉の誘いを私は断った。まだ仕事が残っているからと嘘を吐いた。
皆が出た後、私は自室の片隅に空いた鼠穴へと体を滑り込ませる。
狭い鼠穴を抜けるとそこは鼠の楽園・夢の国だった。
ここにはドレスコードは存在しない。作法なんて必要ない。堅苦しくなくていい。
キャストと名乗る鼠が私を出迎えた。
『王子様がお城でお待ちですよ』
彼はお城で私を待っていた。近所の靴屋で見習いをしている私の想い人。
彼は私にガラスの靴を差し出した。それを履き、私は踊った。滅茶苦茶な踊りに彼は笑い出す。
夢が解ける12時まで私達は楽しんだ。未来を語り合った。
翌日、義姉が「王子と結婚するの」と嬉しそうに言ってきた。
私もまた、靴屋の彼と小さな幸せを掴んだと報告した。
ファンタジー
公開:19/07/18 18:43
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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