ホシイモ

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義妹が部屋からでなくなって一ヶ月。
意を決して部屋に入ると等身大の干し妹、ならぬ干芋が一つ転がっていた。

「これ、どうしよう」おそらく妹の成れの果てなんだろうが
うんともすんとも言いやしない。芋だけに。
辺りには食べかけのお菓子やらペットボトル、弁当の容器が転がっていて見るに堪えない。ここ、年頃の女性部屋だよな? 一応。
あっこんな所に俺のCDが!! ホシはお前か。まさにホシイモだな。

いろいろ調べた結果、
「なんだよ! 王子様のキスが戻るのに必要って」
俺が王子かどうかはさておいて、なんで干芋なんぞにキスせにゃならん!
でもかわいい妹の為だ、やむをえん。
ふにゃりと柔らかい感触がして目を開けると赤面した妹の顔がアップで映っていた。
その後は照れた妹にポカポカ枕で殴られて大変だった。
えっ一生責任取れって? また芋になるぞと思いつつ
まんざらでもない俺は妹にくわれているのかもしれない。
ファンタジー
公開:19/07/20 14:03
更新:19/07/20 14:08

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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