終わりなき旅

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‪「この辺りにお宝があるって本当?」‬

約束を果たせずに旅をやめ、すっかり老いぼれになった私の元にやってきたのは、まだ幼さの残る少年だった。
近くの街で噂になっている"伝説の宝"に興味を持ったようだ。彼の苦難を証明するかのように地図は汚れている。


「あるかもしれんな。遥か遠くの地に眠ると言われているが、わしは見た事がないんじゃよ」


ロッキングチェアをギィと鳴らし、かつての自分を思い出すように少年に語りかける。
少年は少し考えた後、目を輝かせて私に言うのだった。

「そっかぁ…じゃあ僕が見つけたらお爺さんにも見せてあげるよ! 教えてくれてありがとう!」
「ああ、ひとつ言い忘れたが……」

僕はお爺さんの言葉を最後まで聞かずに小さな家を飛び出した。

そして…
その他
公開:19/07/14 22:49

べね( 千葉 )

私の作品を読んで頂きありがとうございます。

趣味でショートショートを書いています。
だいたい即席で書いているので、手直しする事が多々あります。
多忙のため更新頻度はとても低いです、ごめんなさい。
星新一さんや田丸雅智さん、堀真潮さんの作品に影響を受け、現実感のある非現実的な作品を書くのが好きです。
最後の1文字までお楽しみください。

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