エアロバイク中毒
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男はダイエットのためにエアロバイクを購入した。
妻の反対を押し切って高価なものを買ったということもあり、毎日漕いだ。
初めは漕がなければという義務感が強かった。
しかし、次第に漕ぎたいという気持ちに変わり、今では漕がないと気が済まない。
ご飯を食べる時も、仕事の資料を準備する時も、風呂と睡眠の時間以外ずっと漕いでいた。
もちろん長時間漕いでいると体力的にきついが、それも含めて快楽を感じていた。
もはや中毒だった。
遂には仕事にも行かなくなった。
妻は当然のごとくそれを心配した。
まずは外に出てもらうとことから、と考え自転車を用意した。
エアロバイクと自転車。
どちらも似たようなものなので、男を自転車に乗せるのには苦労しなかった。
男は自転車に跨ると、すごいスピードで直進した。
やがて後ろ姿は小さくなり、見えなくなった。
妻の想いとは裏腹に、男は二度と戻ってくることはなかった。
妻の反対を押し切って高価なものを買ったということもあり、毎日漕いだ。
初めは漕がなければという義務感が強かった。
しかし、次第に漕ぎたいという気持ちに変わり、今では漕がないと気が済まない。
ご飯を食べる時も、仕事の資料を準備する時も、風呂と睡眠の時間以外ずっと漕いでいた。
もちろん長時間漕いでいると体力的にきついが、それも含めて快楽を感じていた。
もはや中毒だった。
遂には仕事にも行かなくなった。
妻は当然のごとくそれを心配した。
まずは外に出てもらうとことから、と考え自転車を用意した。
エアロバイクと自転車。
どちらも似たようなものなので、男を自転車に乗せるのには苦労しなかった。
男は自転車に跨ると、すごいスピードで直進した。
やがて後ろ姿は小さくなり、見えなくなった。
妻の想いとは裏腹に、男は二度と戻ってくることはなかった。
ホラー
公開:19/07/15 23:36
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
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