遊園地
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「それじゃ、ここで待っててね」
彼女はそう言って、トイレへとかけて行った。
僕は付き合って間もない彼女と遊園地にきていた。
彼女を待っている間、何となく歩いている人を見つめていた。
園内の入り口から人、人、人。
中に入っても人、人、人。
よくもまぁこんなに人が集まれるものだ。
来場人数の制限でもあればいいのだけれど。
そんなことを思っていると、突然目の前の地面がバリバリと割れ始めた。
数秒後には、5メートルほどの亀裂になっていた。
その亀裂に多くの人が吸い込まれるように近づき、地の底に落ていった。
人々は騒ぎもせず、ゾンビのように亀裂に近づいている。
「お待たせ」
背後から彼女に声をかけられ、振り向いた。
彼女の顔を見ると、現実に引き戻されたように感じる。
もう一度振り返ると、亀裂は綺麗に消えていた。
やはり夢だったのか。
ただ、あれだけ混んでいた園内が少し空いているような気もした。
彼女はそう言って、トイレへとかけて行った。
僕は付き合って間もない彼女と遊園地にきていた。
彼女を待っている間、何となく歩いている人を見つめていた。
園内の入り口から人、人、人。
中に入っても人、人、人。
よくもまぁこんなに人が集まれるものだ。
来場人数の制限でもあればいいのだけれど。
そんなことを思っていると、突然目の前の地面がバリバリと割れ始めた。
数秒後には、5メートルほどの亀裂になっていた。
その亀裂に多くの人が吸い込まれるように近づき、地の底に落ていった。
人々は騒ぎもせず、ゾンビのように亀裂に近づいている。
「お待たせ」
背後から彼女に声をかけられ、振り向いた。
彼女の顔を見ると、現実に引き戻されたように感じる。
もう一度振り返ると、亀裂は綺麗に消えていた。
やはり夢だったのか。
ただ、あれだけ混んでいた園内が少し空いているような気もした。
その他
公開:19/07/15 19:45
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
悪口でもちょっとした感想でも、コメントいただけると嬉しいです。
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