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ド派手に失恋をかました私は、とぼとぼと、夜道を一人歩いていた。
吐く息が、ふわっと白く染まって消える。鼻がツンと痛いのは、寒さのせいだけじゃない。
ふと空を見上げると、流れ星がまたたいた。
そうか、今日はなんとか流星群の日だっけ。
できるなら、彼氏と一緒に見たかったなあ……。
(流れ星に、願い事を三回言うと、叶うんだよ。)
そんなことを思い出して、私はとっさに口ばしった。
「彼氏が欲しい彼氏が欲しい彼氏が欲し」
瞬間、空がキラッと光った。目の前が光に覆われまっ白になる。
徐々に目が慣れてくると、ぼんやりと、人の形が見えてきた。
私の好きな、細くて、背が高くて……。
「やあ」
顔が、☆型の。
そうか、彼氏が「ほし」までしか言えなかったから。
「ほら、これで涙拭いて」
そう言って、彼はハンカチを差し出してきた。
結局、私は彼と付き合うことにした。
吐く息が、ふわっと白く染まって消える。鼻がツンと痛いのは、寒さのせいだけじゃない。
ふと空を見上げると、流れ星がまたたいた。
そうか、今日はなんとか流星群の日だっけ。
できるなら、彼氏と一緒に見たかったなあ……。
(流れ星に、願い事を三回言うと、叶うんだよ。)
そんなことを思い出して、私はとっさに口ばしった。
「彼氏が欲しい彼氏が欲しい彼氏が欲し」
瞬間、空がキラッと光った。目の前が光に覆われまっ白になる。
徐々に目が慣れてくると、ぼんやりと、人の形が見えてきた。
私の好きな、細くて、背が高くて……。
「やあ」
顔が、☆型の。
そうか、彼氏が「ほし」までしか言えなかったから。
「ほら、これで涙拭いて」
そう言って、彼はハンカチを差し出してきた。
結局、私は彼と付き合うことにした。
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公開:19/07/15 16:25
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