星を食べた男
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流れ星を捕まえ、食べる事にした。
皿に乗ったそれは固そうだったが、意外にもナイフは容易く刺さり、小気味のいい音を立てる。
割れた星の中から覗くのは、翡翠色の光を放つ琥珀の地層だった。
何だ、こんなものか。
そう呆れて馬鹿にして、私は星を完食する。
しばらくすると、どうにも腹が痛くなってきた。すぐに目眩が始まり、吐き気がしする。やがて手足が痺れ始め、私は床に倒れて動けなくなった。
意識が遠くなり始める。すると、暗くなった視界に、ポツポツと明かりが灯り始めた。
星だ。宇宙に広がる銀河た星のきらめきが、私の視界を多い尽くそうとしている。そんな視界の真ん中に、先程食べた筈の流星が近付いてきた。
ああ、この宇宙は、私の体の中に生まれているのだ。
そう直感すると同時に、流星は私を嘲るかの様に視界をグルグルと回り、やがて遥か彼方の銀河へと姿を消して。
私は、宇宙に一人になった。
皿に乗ったそれは固そうだったが、意外にもナイフは容易く刺さり、小気味のいい音を立てる。
割れた星の中から覗くのは、翡翠色の光を放つ琥珀の地層だった。
何だ、こんなものか。
そう呆れて馬鹿にして、私は星を完食する。
しばらくすると、どうにも腹が痛くなってきた。すぐに目眩が始まり、吐き気がしする。やがて手足が痺れ始め、私は床に倒れて動けなくなった。
意識が遠くなり始める。すると、暗くなった視界に、ポツポツと明かりが灯り始めた。
星だ。宇宙に広がる銀河た星のきらめきが、私の視界を多い尽くそうとしている。そんな視界の真ん中に、先程食べた筈の流星が近付いてきた。
ああ、この宇宙は、私の体の中に生まれているのだ。
そう直感すると同時に、流星は私を嘲るかの様に視界をグルグルと回り、やがて遥か彼方の銀河へと姿を消して。
私は、宇宙に一人になった。
ファンタジー
公開:19/07/12 23:08
幻想
SF
孤独
不思議
宇宙
優しい世界の話。
遥かなる宇宙の話。
夏の陽だまりの中の話。
世界を覆い尽くす青空の話。
あなたの隣に居る私の話。
そんな、日常から宇宙の果てまで存在する、不思議で空想的な話を紡いでいきます。
時々ホラーも書くかも知れないけれど。
BOOTHにて作品集と長編小説を販売しておりますので、お気に召しましたら是非。
BOOTH→ https://chickenshop.booth.pm
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