天気の神様

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僕は天気の神様さ。晴天、曇天、雨天。どんな天気も自由自在……が、目標なんだ。今はまだ未熟な見習いだから、師匠の言う通りの天気を操らなきゃいけない。
ある日、僕は可愛らしい女の子を見つけた。まっさらな制服姿に下ろし立ての靴を履き、赤いランドセルを背負ってママとるんるん歩いている。入学式かな。今日は確か晴れのち曇りの課題だ。よかったね。あれ、小雨を降らせてしまった……。ああごめん、靴が濡れて泣かせてしまった。

その子は高校生になった。今日は部活で遠征するらしい。課題は雨のち晴れ。あれ、雨が止まないぞ。あ、遠征中止になってしまった……そんな怒らないで。

その子は結婚式を迎えた。純白のウエディングドレスがよく似合う。今日の課題は僕が望む天気にすること。頑張るぞ……あ、こら雨雲どこかへ行け、お前じゃない。太陽、どうか姿を見せて……よし、やった、晴れたぞっ晴天だっ。可愛いあの子の笑顔も眩しかった。
ファンタジー
公開:19/07/12 16:58

むつこ

初めまして。小説を読むのも書くのも好きです。不馴れな初心者ですがよろしくお願いします。

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