命の選択

「なぁ、アイツとかいいんじゃね？美人でスタイルも最高じゃん」

「んー、遊んでそうだからな…。すぐ捨てられちゃうんじゃねぇの？」

「うわー、それはマジ勘弁…。じゃあ、あの娘はどうよ？清楚で尽くしてくれそう」

「結構束縛キツそうだな…。ああいうタイプが意外と後々ヒステリックになるんだよ」

「あー、でもそれ、なんかわかるかも」

「オレ、前それでヒドい目にあってっからさ」

「そうなん？」

「ホント、思い出したくもねぇよ…。なんか、スッゲェガミガミ言ってくんの」

「そりゃキチーわ…。おい、あの並んで歩いてる二人、なかなか良さげじゃね？オマエ、どっちよ？」

「えー…右かなー」

「マジで？オレも右だわ」

「カブった…萎えだわー」

「いっそ、二人でいっちゃう？あー、でも兄弟になっちゃうか」

「兄弟っていうか、たぶん双子な」


生まれる前の赤ちゃん達、雲の上から母親候補を品定め。