釣り
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釣りの神様から不思議な釣竿を借りた僕はそれを色々なものに試した。
日頃から運動不足な父に糸を垂らすと『足』が釣れた。
悶え苦しんでいるが自業自得だ。たまにはどこか遊びに連れて行って欲しい。
忙しそうな母に糸を垂らすと『魚の目』が釣れた。
痛くて悩んでいたからと喜ばれた。
やりたい事がいつか見つかると自負している兄に糸を垂らすと『めでたい』が釣れた。
めでたいがいなくなって、やっと危機感が芽生えたようだ。
姉が青い顔して走って来る。どうしたんだろう?
「タマが…タマがおかしいの!」
姉の腕の中には苦しそうな猫のタマがいた。
焦った僕は猫にも糸を垂らした。『イカミミ』が釣れた。
一緒に誤って食べてしまったイカもいなくなり、タマは落ち着いた。
僕は神様に釣り竿を返した。
「神様、タマを助けるために僕に釣り竿を貸してくれたんですね!」
僕の問いに神様は「も…勿論じゃよ!」と目を泳がせた。
日頃から運動不足な父に糸を垂らすと『足』が釣れた。
悶え苦しんでいるが自業自得だ。たまにはどこか遊びに連れて行って欲しい。
忙しそうな母に糸を垂らすと『魚の目』が釣れた。
痛くて悩んでいたからと喜ばれた。
やりたい事がいつか見つかると自負している兄に糸を垂らすと『めでたい』が釣れた。
めでたいがいなくなって、やっと危機感が芽生えたようだ。
姉が青い顔して走って来る。どうしたんだろう?
「タマが…タマがおかしいの!」
姉の腕の中には苦しそうな猫のタマがいた。
焦った僕は猫にも糸を垂らした。『イカミミ』が釣れた。
一緒に誤って食べてしまったイカもいなくなり、タマは落ち着いた。
僕は神様に釣り竿を返した。
「神様、タマを助けるために僕に釣り竿を貸してくれたんですね!」
僕の問いに神様は「も…勿論じゃよ!」と目を泳がせた。
公開:19/07/11 18:51
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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