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学校の帰り道、私はひとりで歩いていた。街灯がポツポツとあるだけで、お店も民家もなく、正直ちょっと怖い。昨日、怖い都市伝説の番組を見てしまったせいもある。〇〇さんという、長い髪で白い服を着た少女と目を合わせると、とても怖いことが起きるらしい。
後ろから微かに足音が聞こえた。怖くて早足になると、足音も早くなる。誰?〇〇さん!?
すると後ろから「うわっ」という叫び声が聞こえた。振り返ると、パンツ1丁の中年男がひとりの少女に足を持ってひっくり返されていた。「なんだ? 体が勝手に……」男には何も見えていないようだった。私が「うわー!」と大声を出すと男は逃げていった。変質者だったのか。
「ありがとう、あなた、〇〇さん?」
長い髪に白い服の少女は嬉しそうにしている。なんだ、いい子じゃない。怖くないや。
〇〇さんは私と目を合わせるとニタリと笑う。
瞬間、目の前に笑みを浮かべた女子高生。それは私、だった。
後ろから微かに足音が聞こえた。怖くて早足になると、足音も早くなる。誰?〇〇さん!?
すると後ろから「うわっ」という叫び声が聞こえた。振り返ると、パンツ1丁の中年男がひとりの少女に足を持ってひっくり返されていた。「なんだ? 体が勝手に……」男には何も見えていないようだった。私が「うわー!」と大声を出すと男は逃げていった。変質者だったのか。
「ありがとう、あなた、〇〇さん?」
長い髪に白い服の少女は嬉しそうにしている。なんだ、いい子じゃない。怖くないや。
〇〇さんは私と目を合わせるとニタリと笑う。
瞬間、目の前に笑みを浮かべた女子高生。それは私、だった。
ホラー
公開:19/07/09 21:22
#怖い
#夜道
#都市伝説
みづき りんねと読みます。
創作が大好きな主婦です。ショートショート小説を書くのがとても楽しくて好き。色々なジャンルの作品を書いていきたいなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
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