マーブル模様の絨毯
4
7
男は自らの書斎に買ったばかりの絨毯を敷き終わって満足していた。
外国の小さな家具店で買ったもので、きれいなマーブル模様をしている。
「やはり美しい」
男はあらためて惚れ惚れした。
その絨毯を見つめていると、不思議な気分になる。
頭がクラクラして吸い込まれそうな、心がどこかへ行ってしまうような、なんとも形容しがたい気分である。
男は久しぶりに体を動かした疲れもあり、気づけばその絨毯を見つめ続けていた。
目も心もすっかり奪われてしまっていた。
夫が家に帰ってきて数時間。
いつもはリビングにいることが多いのにも関わらず、今は書斎にこもっているようだ。
妻は少し心配し、書斎の扉をノックした。
返事はない。
妻はドアノブをひねり扉を開いた。
目の前には、いつも通りの部屋があった。
ただ、夫はいなかった。
外国の小さな家具店で買ったもので、きれいなマーブル模様をしている。
「やはり美しい」
男はあらためて惚れ惚れした。
その絨毯を見つめていると、不思議な気分になる。
頭がクラクラして吸い込まれそうな、心がどこかへ行ってしまうような、なんとも形容しがたい気分である。
男は久しぶりに体を動かした疲れもあり、気づけばその絨毯を見つめ続けていた。
目も心もすっかり奪われてしまっていた。
夫が家に帰ってきて数時間。
いつもはリビングにいることが多いのにも関わらず、今は書斎にこもっているようだ。
妻は少し心配し、書斎の扉をノックした。
返事はない。
妻はドアノブをひねり扉を開いた。
目の前には、いつも通りの部屋があった。
ただ、夫はいなかった。
その他
公開:19/07/08 21:40
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
悪口でもちょっとした感想でも、コメントいただけると嬉しいです。
ログインするとコメントを投稿できます