16:24 22nd Feb., 20XX
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海の見える橋が好きだった。正確には、そんな橋の上から見る夕暮れの光景が。
茜色に染まる夕日と紫色に染まる空は、私の心をとてもざわつかせて、そんな感覚にとても興奮した。
だから、飛び降りる勇気も湧いてくる。
だから、私は容易に飛び降りる事が出来たのに。
そんな私を許さなかったのであろう神様は、私が頭を逆さまにし、橋と海面の丁度中間まで落ちた辺りで、時間を止めてしまった。
神様が与えたこの無限永久の時間は、生きる希望か、それとも死のうとした罰か。
圧倒的な美しさを湛えたその夕日が沈みゆく光景を見せつけられてから、もうそろそろ百年を迎えようとしているが、世界が再び動き出す様子は無い。
茜色に染まる夕日と紫色に染まる空は、私の心をとてもざわつかせて、そんな感覚にとても興奮した。
だから、飛び降りる勇気も湧いてくる。
だから、私は容易に飛び降りる事が出来たのに。
そんな私を許さなかったのであろう神様は、私が頭を逆さまにし、橋と海面の丁度中間まで落ちた辺りで、時間を止めてしまった。
神様が与えたこの無限永久の時間は、生きる希望か、それとも死のうとした罰か。
圧倒的な美しさを湛えたその夕日が沈みゆく光景を見せつけられてから、もうそろそろ百年を迎えようとしているが、世界が再び動き出す様子は無い。
ファンタジー
公開:19/07/08 21:11
幻想
不思議
不気味
優しい世界の話。
遥かなる宇宙の話。
夏の陽だまりの中の話。
世界を覆い尽くす青空の話。
あなたの隣に居る私の話。
そんな、日常から宇宙の果てまで存在する、不思議で空想的な話を紡いでいきます。
時々ホラーも書くかも知れないけれど。
BOOTHにて作品集と長編小説を販売しておりますので、お気に召しましたら是非。
BOOTH→ https://chickenshop.booth.pm
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