動物たちの反乱
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部屋には丸い机があり、それを囲むように様々な動物が座っている。
動物たちは、人間に対して積もった不満が爆発しかけており、反乱を起こそうとしていた。
今はまさに、それが可決するかしないかというところである。
彼らの決め方は少し特殊で、一人でも反対する者がいると、否決となる。
話が煮詰まってきたところで、クマが野太い声で言った。
「それでは賛成のものは挙手を!」
次々手が上がるなか、唯一猫だけが動かなかった。
するとカラスが、
「おい、なんで反対なんだ?」
と問い詰めた。
「彼らはいつもよくしてくれる。何も攻撃する必要はないと思うがね」
猫は穏やかに言った。
かくして、動物の反乱は一旦延期となった。
これが俗に言う猫の恩返しだったのか、快適な生活を離したくなかったのか、単に面倒なだけだったのか、それは猫のみぞ知ることである。
動物たちは、人間に対して積もった不満が爆発しかけており、反乱を起こそうとしていた。
今はまさに、それが可決するかしないかというところである。
彼らの決め方は少し特殊で、一人でも反対する者がいると、否決となる。
話が煮詰まってきたところで、クマが野太い声で言った。
「それでは賛成のものは挙手を!」
次々手が上がるなか、唯一猫だけが動かなかった。
するとカラスが、
「おい、なんで反対なんだ?」
と問い詰めた。
「彼らはいつもよくしてくれる。何も攻撃する必要はないと思うがね」
猫は穏やかに言った。
かくして、動物の反乱は一旦延期となった。
これが俗に言う猫の恩返しだったのか、快適な生活を離したくなかったのか、単に面倒なだけだったのか、それは猫のみぞ知ることである。
ファンタジー
公開:19/07/08 18:00
更新:19/07/08 18:28
更新:19/07/08 18:28
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
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