腹作用

薬には必ず副作用があるように人の行動にも必ず腹作用が存在する。
思い出して欲しい。
頭の痛い思いをすると、ストレスで胃がキリキリするだろう。腹作用だ。
満腹時には寛容を、空腹時に狭量を、腹が癒える、腹が立つ。ほら、腹作用だ。
腹に一物を抱えるなんて表現は狸と呼ばれる。狸といえばあの出っ張った腹だ。腹作用以外の何物でもない。
覚悟を決めた時、腹が据わる。腹を割って話す。同じ釜の飯を食う。腹作用で人間関係も円滑になる。
腹が減っては戦は出来ぬ。ほら、何事も腹を中心に回っている。腹作用様様だ。
その後どっちが腹を切るかで揉めると腹の虫の居所が悪くなったり、腹の虫が治まらなくなったりもする。腹を合わせ、支払いを押し付け、腹を肥やした連中には言いたいことの一つもあるだろう。
どうだい？これが腹作用だ。少しは腹の大切さが分かったか？
だから今の時期、食べ物には気をつけろよ！恐ろしい腹作用があるからな！