王様の耳は・・・

0
6

私はさっきお城で見た秘密を穴に向かっておもいっきり叫んだ。
「王様の耳は猫の耳、王様の耳は猫の耳、王様の耳は猫の耳・・・ふぅ~、すっきりした」

三日後、私はまた、穴に向かって秘密を叫んだ。
「王様、あの娘は猫を被っています。本性は羊の皮を被った狼ですよ。なんであんなにわかりやすい手にコロッとだまされているんですか。あなたは馬鹿なんですか・・・ふぅ~、すっきりした」

翌日、私はお城に呼び出された。
「やっぱり、あの事かなぁ。賢いものにしか見えない服と偽って城下を全裸で歩かせたのがまずかったかな」
コンコン
「お~、来たか。アルフレッド。今日は折り入ってお前に聞きたい事があるのだ」
「なんでしょうか、王様」
「うむ、最近、城下では私の事を「裸の王様」と呼ばれているらしい。どうやら先日のお前に作らせた服が原因らしい。そこで地獄耳のお前に聞きたい。もしかして我が城下の民は皆、馬鹿なのか」
公開:19/07/09 17:04

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容