猫いちご・練乳味

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初デートの日。僕達は「猫いちごあります」というハウスに到着した。入口で練乳を渡され、中に入った。
僕は初めて猫いちごを見た。猫いちごは三毛おとめ、にゃほう、アメほっぺなど種類も豊富だ。ピンポン玉サイズの猫がふわっと丸くなって、お尻には緑のスカートのようなヘタ。そこから尻尾をにゃりっと出して茎に巻きついている。何列も並ぶ猫いちごの木には、数え切れない程の猫いちごがぶら下がっている。

「これ食べるの?」
「ばーか」

彼女は練乳を猫いちごに近づけた。すると猫いちごはチラッと顔を出して、ペロペロ舐め始めた。必死に練乳を舐める姿はとてもいじらしい。

出口で籠入りの猫いちごが売られていた。僕の部屋は狭いがこのサイズならば。

帰宅する車内で彼女は手のひらの上の猫いちごを撫でていた。

「猫葡萄とか猫メロン、猫スイカもあるの。一緒に行きたいな」

僕は頷いた。
僕の部屋が猫畑になる日も近い。
ファンタジー
公開:19/07/07 18:18
更新:19/07/08 22:12

たらはかに( 日本 )

「平安時代初期には【たらはか】という言葉が存在していました。【自分らしく生きる】という意味だったそうです。私は自分らしさを見つけるべく「たらはかに」という名前に……」突然、真紅のハサミが私の首を落とした。「ナマエカブッテル」犯人はゆっくりと横歩きで逃げていった。

https://twitter.com/tarahakani
猫ショートショート入選 猫いちご練乳味

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