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「私の愛は永遠に届かないのでしょうか?五体満足でも、愛がなければそれは骸と同じ。骨身がさらけだされ、常にオアシスにふる雨を求め、疲れ果てて燃え尽きる駱駝のように、あなたへの痼りだけを残していく。私はあなたに尊い命を捧げる。永遠の業火にこの身を投げ出して、情熱の最中をずっと共に過ごす」
「それがあなたが求める私への愛?」
「はい。そればかりを求め、この醜い世界の中を生き抜いてきました。例え、突然の嵐に苦の家が飛ばされ、楽に溺れそうになっても、私はあなたを信じてずっと永遠にこの手の平を伸ばしていました」
「それは執着のような愛ではないか?それは愛にすがっていきている狼のように」
「いいえ。これで十分です。なにせ、私は空っぽな器なのだから。だから、永遠の不変を求めるのが常ではありませんか?」
そして、彼女は短剣をあなたの胸に刺した。それはまるで一輪の薔薇のように真っ赤に白を染め上げるのでした。
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公開:19/07/07 17:13

神代博志( グスク )









 

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