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カビ臭く、薄暗い路地裏。
人の目を避けるように、人の熱を感じないように。
ただ、薄汚れた壁を見続ける。
変わらぬ景色、変えようとしない景色。
わたしは、くろねこ。
温もりは、忘れていない。
同時に、消えることのない痛みもまた。
雨に滲みる、傷口をなぞる。
もう二度と、人と接することはない。
わたしは、のらねこ。
人を拒むのは、うわべの心。
本当はまだ、愛されることを望んでいる。
もう一度、抱き上げて欲しい。
その想いを隠しているのは、ただ怖いから。
わたしは、すてねこ。
「おいで」
優しい声を聞いたのは、いつ以来だろう。
闇と同化するように、自分を押し殺してきた。
その声が、背中を押したのだろうか。
それとも、自分を愛したかっただけなのだろうか。
わたしは、ないた。
腕の中、懐かしい温もり。
心が、共鳴する。
あなたも、わたしと同じ。
ニオイで、わかるよ。
わたしたちは……。
人の目を避けるように、人の熱を感じないように。
ただ、薄汚れた壁を見続ける。
変わらぬ景色、変えようとしない景色。
わたしは、くろねこ。
温もりは、忘れていない。
同時に、消えることのない痛みもまた。
雨に滲みる、傷口をなぞる。
もう二度と、人と接することはない。
わたしは、のらねこ。
人を拒むのは、うわべの心。
本当はまだ、愛されることを望んでいる。
もう一度、抱き上げて欲しい。
その想いを隠しているのは、ただ怖いから。
わたしは、すてねこ。
「おいで」
優しい声を聞いたのは、いつ以来だろう。
闇と同化するように、自分を押し殺してきた。
その声が、背中を押したのだろうか。
それとも、自分を愛したかっただけなのだろうか。
わたしは、ないた。
腕の中、懐かしい温もり。
心が、共鳴する。
あなたも、わたしと同じ。
ニオイで、わかるよ。
わたしたちは……。
その他
公開:19/07/07 16:16
更新:19/07/07 15:56
更新:19/07/07 15:56
テルピカ町は猫びより
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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