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「あんた、犬っぽいのよ」
その一言で、彼女にフラれた。そんな理由でフラれるとは夢にも思っていなかった。
ぼんやり町を歩いていると、道角で誰かとぶつかった。
「いっ……てーな!」
「いてて……ご、ごめんなさい」
顔を上げると、ガングロの女の子が僕を睨みつけていた。
学生服だろうか。スカートは膝上でかなり短い。足元にはルーズソックス。どこか懐かしいファッション。
「MK5」
「え?」
「マジでキレる5秒前。そんな事も知らねぇの? バビるー」
「いや、古くね?」
その後、なんだか知らないうちに僕たちは意気投合していた。
ふたりで遊び回る日が続く。僕は本来、他人の色に染まりにくい。ただ、どういうわけか今回はこの子の色に染まっていた。
「あんた、猫っぽくなったよね」
あれから一年。僕は一年前にフラれた彼女と寄りを戻していた。
猫っぽくなったのは、きっと……。
すれ違った黒猫が「にゃあ」と、鳴いた。
その一言で、彼女にフラれた。そんな理由でフラれるとは夢にも思っていなかった。
ぼんやり町を歩いていると、道角で誰かとぶつかった。
「いっ……てーな!」
「いてて……ご、ごめんなさい」
顔を上げると、ガングロの女の子が僕を睨みつけていた。
学生服だろうか。スカートは膝上でかなり短い。足元にはルーズソックス。どこか懐かしいファッション。
「MK5」
「え?」
「マジでキレる5秒前。そんな事も知らねぇの? バビるー」
「いや、古くね?」
その後、なんだか知らないうちに僕たちは意気投合していた。
ふたりで遊び回る日が続く。僕は本来、他人の色に染まりにくい。ただ、どういうわけか今回はこの子の色に染まっていた。
「あんた、猫っぽくなったよね」
あれから一年。僕は一年前にフラれた彼女と寄りを戻していた。
猫っぽくなったのは、きっと……。
すれ違った黒猫が「にゃあ」と、鳴いた。
青春
公開:19/07/07 16:16
更新:19/07/07 15:51
更新:19/07/07 15:51
テルピカ町は猫びより
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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