「ゴロゴロ」(テルピカ町は猫びより⑦)

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雨雲には、雨の神がいる。その神に使えし2匹の猫。アメとカミナリだ。
アメは、雨を降らすための準備を行う。顔を洗ったり、顔を隠して寝たり、お尻をなめたり、青草を食べたりと、それは可愛らしいもの。
このようなアメの行動を合図として、神は地上に雨を降らせるのだ。
一方、カミナリは気性が荒い。神が体を撫でると、ゴロゴロ喉を鳴らす。しかし、すぐに気が変わり、シャーッと威嚇しながら暴れ始める。この時、地上では雷雨となり、気象は大荒れだ。
ところが、とある町の上では話が変わる。アメは元気に走り回り、カミナリはおとなしくなる。
アメが走り回ると雨雲に亀裂がはしり、陽が漏れる。そしてカミナリは気持ち良さそうに、ゴロゴロと寝転がってしまう。
こうなると神は成す術がない。地上はゴロゴロと雷が鳴っているのに陽が射す、という変な天候になってしまうのだ。
今日もこの町ではゴロゴロ鳴っているのに、日向ぼっこ日和である。
ファンタジー
公開:19/07/07 16:16
更新:19/07/07 15:48
テルピカ町は猫びより

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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