にゃん道 (テルピカ町は猫びより⑤)

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先鋒、次鋒が連敗するも、中堅、副将が意地を見せ、星を五分に戻した剣道大会・団体戦決勝。
勝負の行方は大将である俺にかかっている。相手の大将を見ると、硬さが見受けられる。
いける、と気合いを入れて相手を見据えた。
「え?」
俺は目を疑った。相手が猫に変わっていたのだ。精神が揺らぐ。しかし試合は待ってくれない。落ち着け。とにかく勝つのみ。
俺は果敢に攻めた。ヒラリ、ヒラリとかわされる。さすが、猫。竹刀を猫じゃらしとでも思っているのか。
俺は遊んでいるわけではない! と、つい力んでしまった。隙が生まれ、飛び掛かってくる相手に反応が遅れる。
「にゃーーん!」という叫びに合わせ、脳天に衝撃が走った。

「猫に見えたって?」試合後、俺は監督に呼び出されていた。「それは猫だましだな。あっちの大将、緊張なんて全くしてなかったさ。相手の猫かぶりを見抜けなかったのは、心・技・体が揃ってない証拠。鍛え直しだ!」
青春
公開:19/07/07 16:16
更新:19/07/07 15:46
テルピカ町は猫びより

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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