ネコライター
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真田トシロウは今話題の新人小説家だ。猫が主人公のSFが面白い。
いつも猫を膝に乗せ、執筆している。赤い首輪に金色の鈴をつけた白猫である。
今日も締め切りに追われているようだ。
暫くして真田は、猫を拝み始めた。
「シロウさん。お願いします」
『にゃっ』
はいわかりましたという返事。
すると、猫のカラダに妙な文字が浮かんできた。五十文字くらいの文章だ。真田トシロウは、その文章をメモに取り、何か閃いたように、パソコンのキーボードを叩き始めた。ストーリーに行き詰まると、猫からヒントをもらっているのだ。真田トシロウ。真田とシロウの共作ってわけだ。
出版社の男が訪ねてきた。
「シロウさん。真田はどうです」
「ロボットライターにしてはセンスがいいにゃ。イメージ通りの作品ができて助かるにゃ」
「それはけっこうでした」
男は原稿を受け取り、マタタビ星から地球へ戻り、帰社した。
「さて、翻訳するか」
いつも猫を膝に乗せ、執筆している。赤い首輪に金色の鈴をつけた白猫である。
今日も締め切りに追われているようだ。
暫くして真田は、猫を拝み始めた。
「シロウさん。お願いします」
『にゃっ』
はいわかりましたという返事。
すると、猫のカラダに妙な文字が浮かんできた。五十文字くらいの文章だ。真田トシロウは、その文章をメモに取り、何か閃いたように、パソコンのキーボードを叩き始めた。ストーリーに行き詰まると、猫からヒントをもらっているのだ。真田トシロウ。真田とシロウの共作ってわけだ。
出版社の男が訪ねてきた。
「シロウさん。真田はどうです」
「ロボットライターにしてはセンスがいいにゃ。イメージ通りの作品ができて助かるにゃ」
「それはけっこうでした」
男は原稿を受け取り、マタタビ星から地球へ戻り、帰社した。
「さて、翻訳するか」
SF
公開:19/07/08 12:38
更新:19/07/09 02:04
更新:19/07/09 02:04
猫
ショートショートの神様、星 新一を崇拝しています。お笑い好きで怪談も好き。
お笑いネタのような作品が多いですね(笑)
【受賞作品】
「渋谷シティ」
渋谷ショートショートコンテスト優秀賞受賞。
「我が家の食卓」
ベルモニーショートショートコンテスト入賞。
「電車家族」
隕石家族ショートショートコンテスト入賞。
「大男の力自慢大会」
「スカイフィッシング」
空想競技2020ショートショートコンテストW入賞。
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