夜を駆ける猫
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深夜にテスト勉強していると、部屋の窓に三匹の黒猫が映っていた。
一匹が窓を引っ掻き、二匹はにゃ~と何かを訴えている。追っ払おうと窓を開けると、三匹は僕を見上げて言った。
「眩しい」
「は?」
「こんな煌々と部屋を明るくするな。せっかく静かな夜なのに」
「はぁ」
三匹はいそいそと部屋に入り、丸くなった。
「もう寝なさい」
ふぁぁと欠伸して三匹が目を閉じると、部屋は闇に包まれた。
「うわぁ。なにするんだ」
部屋のスイッチをカチカチしても、スマホの電源を入れても明かりはつかない。
困惑していると、母さんが扉を開けた。
「遅くまでご苦労様。お夜食よ。あら、こんな暗くして」
すると、母さんが持ってきた焼き魚の匂いに反応して三匹は闇に瞳を輝かせた。それを見た母さんも尻尾を立てて「シャー」と威嚇した。
母さんは巻き込めない。
僕は魚を咥えて窓から飛び出した。そして、夜の住宅街を三匹とともに駆け出した。
一匹が窓を引っ掻き、二匹はにゃ~と何かを訴えている。追っ払おうと窓を開けると、三匹は僕を見上げて言った。
「眩しい」
「は?」
「こんな煌々と部屋を明るくするな。せっかく静かな夜なのに」
「はぁ」
三匹はいそいそと部屋に入り、丸くなった。
「もう寝なさい」
ふぁぁと欠伸して三匹が目を閉じると、部屋は闇に包まれた。
「うわぁ。なにするんだ」
部屋のスイッチをカチカチしても、スマホの電源を入れても明かりはつかない。
困惑していると、母さんが扉を開けた。
「遅くまでご苦労様。お夜食よ。あら、こんな暗くして」
すると、母さんが持ってきた焼き魚の匂いに反応して三匹は闇に瞳を輝かせた。それを見た母さんも尻尾を立てて「シャー」と威嚇した。
母さんは巻き込めない。
僕は魚を咥えて窓から飛び出した。そして、夜の住宅街を三匹とともに駆け出した。
ファンタジー
公開:19/07/07 23:29
更新:19/07/09 23:29
更新:19/07/09 23:29
猫
マイペースに書いてきます。
感想いただけると嬉しいです。
100 サクラ
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