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手を繋ぎ円になる、3人の娘達。
真っ白。その場の霧は濃く、互いの顔と、周りの木々がやっと分かるほど。まるで世界には3人しか存在していないかのように。
『歌って。』顔のある風が飛んできて、娘達を蛇のように巻く。
古い、古い歌を歌おう。これは記憶。
だんだんと霧の中から、水の流れる音が聞こえてくる。
それは2つの沢。上からと横から、石を洗うように伝い、乗り越え、ある地点で合流する。
沢の側には藁葺き屋根の家が。
時間の流れが早くなる。藁葺き屋根を村人が協力して葺き替える。
次に沢の側にワサビ田ができ、
子供が産まれ、女と男が出会い、
あぁ、時間は戻り、村人は少なくなり、やがて数人の落武者が現れた。「ここに村を作ろう。」1人が言った。
…目が覚めた。だけど、何の夢を見たのか思い出せない。私はでも、何かの一人だった。分からない。だけどまた繰り返す、それは確信として知っている。
真っ白。その場の霧は濃く、互いの顔と、周りの木々がやっと分かるほど。まるで世界には3人しか存在していないかのように。
『歌って。』顔のある風が飛んできて、娘達を蛇のように巻く。
古い、古い歌を歌おう。これは記憶。
だんだんと霧の中から、水の流れる音が聞こえてくる。
それは2つの沢。上からと横から、石を洗うように伝い、乗り越え、ある地点で合流する。
沢の側には藁葺き屋根の家が。
時間の流れが早くなる。藁葺き屋根を村人が協力して葺き替える。
次に沢の側にワサビ田ができ、
子供が産まれ、女と男が出会い、
あぁ、時間は戻り、村人は少なくなり、やがて数人の落武者が現れた。「ここに村を作ろう。」1人が言った。
…目が覚めた。だけど、何の夢を見たのか思い出せない。私はでも、何かの一人だった。分からない。だけどまた繰り返す、それは確信として知っている。
公開:19/07/07 21:33
更新:19/08/26 23:30
更新:19/08/26 23:30
自然と暮らす。
題材は身近なものが多いです。
110.泡顔
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