世界の織り手

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銀河の中心で、ウルズ、ベルザンディ、スクルドと呼ばれる三人の女神達は機織り機で糸から大きな一枚の布を織っていく。
糸は一人の人間の一生を表し、乞食、王様、僧侶から商人。
さまざまな人生の喜怒哀楽、そして行いにより糸はさまざまな色合いや輝きを持つ。
そして常人には理解できない形でそれぞれが織り込まれ
曼荼羅にも似た鮮やかな世界が織り込まれていた。

乞食の人生だから悪いというのでもなく、王様だから良いというのでもない。
愛や希望はもちろんその人が受けた苦しみや絶望なども「必要な形」で世界の中に組み込まれ、昇華することで
世界はより一層輝き、また糸も輝くことで世界に包まれ安らぎを得るのだった。かってはそうだった。

いつの日からか、
嫉妬、妬み、欲望にかられた糸は本来の輝きを失い世界そのものも泥臭くなってしまう。
女神たちはすべての糸を切ろうとしたが、まだ白く輝く部分があるのを見て手を止めた。
ファンタジー
公開:19/07/07 14:21
更新:19/07/07 14:25

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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