禍福は糾える縄の如し

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 昼食にショッピングモールの蕎麦屋に入った。自分が入った直後で満席になった。(ラッキー)
 暖かなぶっかけ天蕎麦を注文した。
 女性の店員さんが「ただいま黒糖ちんすこうがセットにつきます」と言った。(ラッキー)
 同じ店員さんが厨房に向かって「ぶっかけちんすこう!」と叫んでおもしろかった。(ラッキー)
 出てきた蕎麦は冷たい天蕎麦。しかも蕎麦猪口に入っていたのは水だった。(アンラッキー)
 僕は大きな海老天と腰のある蕎麦(ラッキー)に水をぶっかけて(アンラッキー)ソバを啜った。
 食べ終わったとき、蕎麦湯とちんすこうがきた。(アンラッキーとラッキー)
 会計で2円足りず一万円が崩れた。(アンラッキー)
 通路に沢山の女子高校生がいた。今日の13時に、市内初のタピオカ屋が開店するらしい。一番人気は「暖かな沖縄黒糖タピオカ」だそうだ。(ラッキー?)
 で、午後の現場に遅刻した。(アンラッキー)
その他
公開:19/07/05 16:55
更新:19/08/03 09:42

新出既出

星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。

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